理学療法士 国家試験の過去問は何回分解く? 第57〜61回の1,000問を数えて考えた

2026-10-17 ・ @apkderete

理学療法士の国家試験の過去問を何回分解けばいいか、という話はよく見かけます。5年分という人もいれば、10年分という人もいて、正直なところ決まった答えはないと思います。

ただ、手元に材料はあります。過去問アプリを作るときに、第57回から第61回までの5回分、1,000問をデータに入れました。そこから数えたことを並べて、回数をどう考えるかを書いてみます。数字は厚生労働省が公表した問題と合格発表をもとにしています。

試験の形

1回の試験は200問です。そのうち160問が一般問題で1問1点、40問が実地問題で1問3点。5回とも、この数は同じでした。第61回の合格基準は、総得点が277点のうち167点以上、そのうえで実地問題が117点のうち41点以上で、両方を満たす必要がありました。満点が280点でなく277点なのは、採点から除外された問題があったからです。

5回分の中には、2つ選ぶ問題が各回23問から33問、図や写真を使う問題が各回21問から35問ありました。

同じ問題は、ほとんどそのままは出ない

第61回の200問を、前の4回(第57〜60回)の800問と、問題文と選択肢の文字の並びで比べてみました。ほぼそのまま(95%以上一致)だったのは2問で、まったく同じだったのは1問だけです(第61回午後42問の糖尿病性神経障害の問題が、第58回午前91問と同じでした)。

いっぽうで、問題文だけを比べると、9割以上似ている問題は19問ありました。「膝関節で正しいのはどれか」「Parkinson病の治療薬はどれか」のように、同じ聞き方の問題はくり返し出ていて、選択肢が入れ替わっています。

つまり、過去問を何回分解いても、答えの番号を覚えたぶんは本番ではほとんど使えません。使えるのは、同じテーマで選択肢が入れ替わったときに、それぞれの選択肢が正しいか違うかを言えるかどうか、のほうです。

古い回には、扱いの変わった問題が混ざる

もうひとつ数えたのが、合格発表のときに「採点除外」や「複数の正解を認める」と扱われた問題です。5回分で、採点除外が11問、複数の答えを正解とした問題が29問ありました。回ごとに見ると、第57回は除外4問と複数正解8問、第58回は2問と3問、第59回は1問と7問、第60回は3問と4問、第61回は1問と7問です。

こういう問題を、ふつうの問題と同じつもりで解いて「間違えた」と落ち込むのはもったいないので、古い回を解くときは、厚生労働省の発表で扱いを確かめておくといいと思います。それとは別に、古い回ほど、その後の制度やガイドラインの変更で今の正解と合わなくなった問題が混ざる可能性もあります。

では何回分か

ここからは考え方の話です。5回分で1,000問。今日(10月17日)から第62回の筆記試験の2027年2月21日までは127日あるので、1日8問ほどで5回分を一回りできます。ただ、一回りしただけでは足りなくて、間違えた問題と、勘で当たった問題を解き直す時間のほうが長くかかります。

なので、私は回数を先に決めるより、「5回分を一回りして、間違えた問題を日を空けて2回続けて正解するまで解き直す」を終わらせてから、余った時間で古い回へ広げる、という順番がいいと思っています。古い回へ広げるほど、上に書いたように扱いの変わった問題や今と合わない問題が増えるので、新しい回の解き直しが終わっていないうちに広げても、効き目は薄いはずです。

最初の1回は、第61回を午前と午後に分けて通しで解いて、総得点と実地問題の点を別々に出すことから始めるのがおすすめです。実地問題は1問3点なので、1問の差が大きく響きます。2つの点をそれぞれ合格基準と並べて、足りないほうから手をつけてください。

出どころ

試験の配点と第61回の合格基準は、厚生労働省の第61回理学療法士国家試験及び第61回作業療法士国家試験の合格発表、第62回の試験日は理学療法士国家試験のページから取りました。2026年10月17日に開いて確かめました。

一般問題と実地問題の数、2つ選ぶ問題と図の問題の数、前の回との比べ方、採点除外と複数正解の問題の数は、厚生労働省が公表した第57〜61回の問題(たとえば第61回午前の問題(PDF))と、各回の合格発表にある採点除外等の取扱いをアプリに入れたデータから数えたものです。前の回との比較は文字の並びの一致の割合で見ていて、図の中身までは比べていません。私の入力や数え方に誤りがある可能性はあります。気づいたことがあれば X(@apkderete)で教えてください。

第61回の問題は、正答と解説つきで1問ずつ置いています。理学療法士 第61回の過去問と解説 / 第62回の日程と合格基準

iPhone の過去問アプリ「ニガテ帳」は、間違えた問題が残り、日を空けて2回続けて正解すると消える作りです。上に書いた解き直しをそのままやるために作りました。

広告

新しいアプリやゲームの話は X で → @apkdereteX でフォロー